借入金の合計は6社1000万円、毎月の返済額は20万円以上にのぼり、返済を繰り返しても、毎月借入額が増えている状態に陥っていました。しかもタイミングの悪いことに、勤務先の給与やボーナスがカットされてしまい、返済はさらに困難に。このままでは、生活が破綻することは目に見えていました。
生活費不足と仕事の接待で借金漬けに。「おまとめローン」で解決を図るがうまくいかず、個人再生で借金を圧縮して、無理のない支払いを再開。
生活費をクレジットカードのキャッシングで補っていたものの、高い利息のためなかなか借金を減らすことができませんでした。昇給してもそれに伴って接待費がかさみ、借入は増えるばかり。銀行の「おまとめローン」で、クレジットカードの借入分を完済したものの、再度クレジットカードでの借入を始めてしまいました。借入・返済の繰り返しで、雪だるま式に借入額が増えていることに気が付き、弁護士に相談。個人再生の手続きにより、ムリのない支払額に圧縮し、支払いを再開することができました。
ご相談者様
職業 |
会社員 |
---|---|
借入先 |
銀行・クレジットカード・消費者金融 |
債務総額 |
6社 1000万円 |
住所 |
大阪府 |
Oさんは、生活費の不足を補うために、すぐに返せるだろうと軽い気持ちでクレジットカードでの借入を始めました。ところが、利息が約18%と高く、思ったように借金を減らすことができませんでした。
その後昇進して給与も上がったことから、借金問題を解決できると思いましたが、接待費がかさむようになり、逆に手持ちのカードで借入を増やしてしまいました。
徐々に金利の支払いが厳しくなってきたOさんは、支払いを少しでも楽にしようと数百万円の「おまとめローン」を申し込み、金利を下げることができました。しかし、「おまとめローン」でクレジット会社からの借入を完済したことで、あいた枠で大きな借入が可能となり、再び借入をしてしまいました。借入額も徐々に増えて、毎月の支払額が大きくなり、厳しい状況に陥ってしまいました。
ご相談時の借金状況
解決までの道のり
Oさんの返済額は月20万円以上になっており、今後も雪だるま式に増えていく借入になんとか歯止めを掛けなくてはと、相談に来られました。借りたものは少しでも返していきたいと希望されていたことなどから、借金を圧縮して支払いする個人再生で手続きを進めることになりました。
結果として1000万円あった借入は200万円にまで減額でき、毎月の支払額は約6万円に圧縮されたので、日々の暮らしを圧迫することなく、支払いを再開することができました。
Oさんが少しでも返済したいというご希望であったこと、家計の収支を見ても個人再生での支払が可能と見込まれたことから、個人再生の手続きを進めることになりました。
個人再生に必要な書類は多岐に渡りますが、収集していただき、裁判所に個人再生申立を行いました。
個人再生が認められた結果、借金は大きく圧縮。利息を返すためにさらに借入を重ねる悪循環から解放され、無理のない支払いを再開されたOさんは、安定した生活を取り戻すことができました。
担当弁護士のまとめ
債務整理の方法として、個人再生を選択するか自己破産を選択するかは、借金を圧縮すれば支払いが可能かどうかの点、依頼者の方の希望など様々な要素を考慮して判断します。
借金の返済に困っていたり、債務整理の方法について迷っているという方は、当事務所に一度ご相談いただければと思います。