借りては返すことを繰り返していたEさんでしたが、いつまでも借金に頼る生活はよくないと気づき、4社あった業者への借入れを完済。これでもう消費者金融と関わることはないだろうと考えていました。
ところが、そんなEさんの耳にラジオを通じて「長年にわたり消費者金融と取引していた人は過払い金があり、返ってくることがある」という話が飛び込んできました。ひょっとすると自分もその対象かも知れない。思い切って弁護士に相談してみようと考えたEさんは、当事務所に相談に来られました。
消費者金融と取引きはあったものの、自分に過払い金があるとは予想もしなかったEさんでしたが、弁護士に相談したことから180万円もの払い過ぎた利息を返してもらうことができました。
借入先 |
消費者金融 |
---|---|
取引期間 |
10年間 |
住所 |
大阪府 |
Eさんは、過去に、予期せぬ出費が重なって定収入だけではやりくりできなくなり、大手の消費者金融から借入れをしたことがありました。簡単に現金が用立てられることを知ってしまうと借り癖がつき、その後も何度となく借入れて10年間にも及ぶ期間、消費者金融との取引きが続いていました。
借りては返すことを繰り返していたEさんでしたが、いつまでも借金に頼る生活はよくないと気づき、4社あった業者への借入れを完済。これでもう消費者金融と関わることはないだろうと考えていました。
ところが、そんなEさんの耳にラジオを通じて「長年にわたり消費者金融と取引していた人は過払い金があり、返ってくることがある」という話が飛び込んできました。ひょっとすると自分もその対象かも知れない。思い切って弁護士に相談してみようと考えたEさんは、当事務所に相談に来られました。
借金はすでに返済されていたので、過払い金があるかどうかを調べるために、4つの消費者金融に取引き履歴の開示請求をしました。入手した書類をもとに法定利率にに基づいて引き直し計算をしてみると、A社に50万円、B社に60万円、C社に70万円の過払い金が発生していることが判明しました。D社との取引もありましたが、こちらは完済したのが10年以上前で時効が成立していたため、回収することができませんでした。
弁護士はA社・B社・C社と返還の交渉を行い、上記の過払い金を回収することができました。
このケースでは、過払い金というものの存在をラジオで知り、すぐに弁護士に相談したEさんの行動力が180万円という高額な金額回収に結びつくきっかけになりました。
Eさんが取引きされていたのは、消費者金融によるグレーゾーン金利と呼ばれる法外な高金利での貸付けが横行していた時期でした。取引期間の長さから判断しても典型的な過払いであり、業者に金額を請求するだけで払い過ぎていた分の利息が戻りました。
ただし、消費者金融と長く取引きしていたからといって、必ずしも過払い金が発生しているとは限りません。まずは、取引履歴を取り寄せて取引金額や利率を確認する必要があります。取引履歴は個人でも取り寄せられますが、弁護士に依頼したほうが過払金が発生しているかどうかの判断もできますので手続き的に確実と言えます。