B社からの借入れ分については、毎月のやりくりで返済を続けた結果、何とか完済することができました。しかし、A社の方は借入額が大きかったため、何年経っても元金が減らず、生活を圧迫する状態でした。そんな状態が続いていたとき、知り合いから過払い金の話を聞いたZさんは、自分にも当てはまるかもしれないと考え、当事務所にご相談に来られました。
回収した過払い金で別の借金を完済できた上さらに、過払い金が戻った。
何社もの消費者金融と取引きを続けていたZさんは、過払い金請求を2段階に分けて弁護士に依頼したことで、借金が完済できた上、多額の過払い金を回収することができました。
ご相談者様
職業 |
ミュージシャン |
---|---|
借入先 |
消費者金融 |
取引期間 |
15年以上 |
住所 |
大阪府 |
Zさんは若い頃から音楽への夢が捨てきれず、得意の音楽で生計を立たいと演奏活動を続けていましたが、思うように収入が得られず、家計はつねに楽ではありませんでした。平成の初め頃から、生活費が不足するごとに消費者金融A社から借入れをするようになりました。
長い期間を経て借金は徐々に増え、ついに限度枠いっぱいになり、これ以上借りられなくなってしまいした。A社に断られたZさんは、平成10年頃からB社とも取引きするようになりました。
ご相談時の借金状況
解決までの道のり
Zさんは、A社には借入が残っており、過払い金請求することで信用情報に影響するのは避けたいという意向だったので、まずB社への手続きを進めました。そして、B社から100万円の過払金を回収することができました。
次に、回収した過払い金でA社に残っていた借金を完済。返し終わった時点で、A社に対して過払い金の請求手続きを進めたところ、約600万円もの過払い金を回収できました。
完済した後であれば過払い金を請求しても、ブラックリストとも呼ばれる信用情報に問題が生じることはありませんが、返済中の過払い金請求は、「事故情報」としてブラックリストに載る可能性があります。
Zさんはそのことをご存じだったので、請求対象の2社のうち、返済し終わっていたB社にだけ過払い金請求の手続きを進められました。ここで回収した過払い金を資金に、残っていたA社の借金を返し終えてからA社にも過払い金を請求。2ステップでの請求で、信用情報に傷をつけることなく、払い過ぎた利息をまるまる回収することができました。
担当弁護士のまとめ
Zさんの場合、先に完済した業者に過払金請求をして回収し、回収した過払金で他の業者の残債を完済後、その業者にも過払金請求を行いました。その結果、取引が古く、利率も高かったことから、高額の過払金を回収することができました。
Zさんは、過払金を順次回収することで借金問題を解決するとともに、多額の過払金を手に入れることができました。過払金のことが気になっている方は、早めにご連絡いただければと思います。