借入金の合計は、8社700万円にもなっていました。
亡くなった父親から実家の家屋と土地を相続しており、そこで母親と同居しているため、家を売却するわけにはいかず、自己破産を選択することはできない状況でした。
同僚や後輩にいい顔をしたくて奢ってしまう癖が、生活費を圧迫。その上ギャンブルにもお金を注ぎ込むため、借りては返すの自転車操業に陥り、限界が来たところで個人再生での解決を図りました。
職業 |
会社員 |
---|---|
借入先 |
クレジットカード・消費者金融 |
債務総額 |
8社 700万円 |
住所 |
大阪府 |
Oさんは、友人や会社の同僚・後輩と食事や飲み会に行くと、自分が全部支払って格好をつけることがよくありました。ただ、それが原因で生活費がしばしば不足し、クレジットカードのキャッシングでやりくりするようになりました。また、ギャンブル、特にパチンコが好きで、月に10万円も注ぎ込むこともありました。そのため、生活費不足は一層深刻になり、借金は増えるばかり。返済のために借りるという自転車操業で何とかしのいでいましたが、ついに新規の借入ができなくなり、返済が滞ったため、弁護士に相談するしかないと来所されました。
借入金の合計は、8社700万円にもなっていました。
亡くなった父親から実家の家屋と土地を相続しており、そこで母親と同居しているため、家を売却するわけにはいかず、自己破産を選択することはできない状況でした。
実家の家屋と土地の評価額は400万円ほどありましたが、これを手放すわけにはいきません。とはいえ、700万円を返済することは不可能だと考えられました。そこで、債務を圧縮できる個人再生を選択しました。実家などの財産があるため、圧縮率は下がりましたが、それでも借金を450万円にまで減らし、元本だけを支払っていけばいい状態にできたため、大幅に負担を減らすことができました。
個人再生では財産を手放す必要はありませんが、保有する財産が多い場合は、その金額分を弁済しなくてはなりません。Oさんは実家の家と土地を相続していたため、手持ちの財産額の分の返済が必要になりました。もし財産がなければ、140万円まで圧縮できたのですが、家・土地・その他の財産を合わせて計算した結果、返済額は450万円になりました。