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解決事例

任意整理
2018/04/23

ブランド品の魅力に取り憑かれ膨大な借金を抱えた公務員を法律による借金整理が救った。

ブランドショッピンングにハマり、30代の若さで多額の借金を抱えてしまったKさんでしたが、弁護士に相談したことで破産せずに済み、平穏な生活を取り戻せました。

ご相談者様

Kさん(30代  女性)
職業
公務員
借入先
キャッシング
債務総額
約700万円
住所
大阪府

公務員として働き、安定した収入を得ていたKさんは、生活にゆとりができてきたことから、自分へのご褒美としてある高級ブランド品を購入するようになりました。お気に入りのブランドには多彩なアイテムがあり、ひとつ買うとまた次が欲しくなり、いつの間にかあふれるほどのバッグや装飾品がたまるようになっていました。当然、ブランド品購入にかかる経費も膨大な金額になり、貯金はすぐに底をつきました。それでもKさんの買物癖は止まらず、貯えがなくなると、銀行カードやクレジットカードでのキャッシング、消費者金融からも借入れをして購入を続けました。

ご相談時の借金状況

一点が数十万円するようなブランド品ばかりを買い続けた結果、借金は合計で700万円に及んでいました。公務員で待遇がよいといっても、700万円もの借金は自力では返せないと悟ったKさんは、この状況を解決するには弁護士に依頼するしかないとご相談に来られました。

解決までの道のり

調べてみると、約700万円あった借金はどれも金利15%以下のものばかりだったため、利息制限法に基づいて再計算しても、借金そのものを圧縮することはできませんでした。個人再生や自己破産の道を選べば借金返済の重圧から逃れることができますが、Kさんには事情があってそれができませんでした。というのも、Kさんには、学生時代に借りた奨学金の返済義務が残っていました。個人再生や自己破産をするとなると、奨学金の保証人に取立てがいくことになるため、Kさんにはそれを避けたいという要望があったのです。

そこで、任意整理での解決を検討することにしました。弁護士が債権者である各業者と交渉したことで示談が成立。その結果、支払い総額も減り、ようやく買物依存症が原因のKさんの借金問題は解決に至りました。

 

解決するには

<解決のポイント>
700万円という多額の借金を、大幅減額が可能な個人再生や、帳消しにできる自己破産ではなく、任意整理でいかに支払っていくかが課題になりました。

任意整理はあくまで返済することが条件です。残った借金を返すためには資力が必要ですが、公務員のKさんの場合は、将来にかけて安定した収入があることはほぼ確実でした。Kさんが可能な限り早い時期での完済を希望されていたことから、将来の利息を0%にし、ボーナス払いを併用した返済計画を提示。債権者側もこれに合意し、3年半かけて返済し終えることで決着がつきました。

担当弁護士のまとめ

借金の整理方法には様々な方法がありますが、本件は任意整理で解決を図った事例です。任意整理は、元本の減額は期待できませんが、弁護士による交渉で将来の利息をカットし、長期分割にすることで支払い総額を減額し、完済の目途を立てることができます。
生活費を除いた余剰がどれくらいあるか、安定した収入があるか、ご家族に内緒にしたいかなどの事情で借金の整理方法が変わってきます。借金の返済に困っている方は、弁護士に相談して借金整理方法を検討してみてはいかがでしょうか。
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