相談に来られた時点で、Nさんの債務は約270万円、妻の債務は約40万円ありました。返済のために借入をするという状態が続いており、実際に返済できるのは月2万円程度であったため、このままでは行き詰まってしまうと判断して、債務整理の決断をされました。
長年に渡るブランド品購入で重ねてしまった借金を、過払金回収と任意整理で解決。
夫婦揃っての借金で毎月の支払いが厳しくなり、債務整理の相談に来られたところ、過払金があることが分かりました。一部借金が残りましたが、利息をカットして、毎月の返済が可能な金額にすることができました。
ご相談者様
職業 |
会社員 |
---|---|
借入先 |
クレジットカード、消費者金融 |
債務総額 |
300万円 |
住宅ローン |
あり |
住所 |
大阪府 |
Nさんは大手企業にお勤めで安定した収入がありましたが、住宅と車のローンで家計が圧迫されている状態でした。そこへブランド好きの妻のショッピングに長年つきあっていたため、クレジットカード枠いっぱいまで使ってしまい、50代になって収入が減ると、支払いが困難になってしまいました。
ご相談時の借金状況
解決までの道のり
毎月の支払いが厳しくなると、昔買ったブランド品を数万円で売るなどしてしのいでいましたが、とうとう全て売却してしまった上に、50代になって会社員としての収入が減ってしまいました。限界を感じたNさん夫妻は、毎月の支払いを一旦停止して、返済方法を見直したいと、相談に来られました。
調べてみると、平成15年頃から高金利のキャッシング取引をしてきたことがわかり、債務を減らせる可能性があると思われたため、破産などの方法ではなく、まず任意整理の手続きから始めることにしました。
当事務所で調べてみると、高い利率で支払いをしていた時期が確認できたことから、借金が減額となり、一部の業者には過払金を請求しました。最終的に、Nさんは270万円あった債務が120万円に減額となり、Nさんの妻は40万円の債務が0になった上、逆に40万円の過払金を回収することができました。
Nさんには120万円の債務が残りましたが、弁護士が交渉した結果、利息はカットして60回の分割払いにすることになり、毎月の返済額はNさんが可能な2万円に抑えることができました。
こうして、ご夫妻の借金問題は無事解決することができました。
ご夫妻のすべての債務を調べた結果、高い金利でのキャッシング取引があったことから、大幅に債務を減額することができました。さらに、残った借金も交渉で利息を免除し、分割払いで毎月ムリのない金額での返済をすることになりました。
借金の返済のために借金をするという終わりのない借金連鎖に気づいて、生活が完全に破綻する前に債務整理を決断されたことで、明るい老後へ向かうことが可能になりました。
担当弁護士のまとめ
平成20年頃より以前から、消費者金融やクレジットカード会社のキャッシング取引をされている方は、利息制限法の制限利率を超える利率の取引をされている可能性があり、残っている債務が減額になったり、逆に過払金を回収できる場合があります。
20%を超える高い利率で取引をされていたという方はもちろん、もしかしたら、と思われる方も、一度当事務所までご相談ください。