Hさんは、消費者金融よりは金利の低いと思われた銀行から250万円を借入れ、子供の借金を肩代わりして返済しました。
放蕩息子の借金を肩代わり。 銀行からの高額の借入れがもとで 今度は母親が借金苦に。
借金に苦しんでいた息子を見るに見かねて肩代わり返済したHさん、今度は自分が借金で苦しむことになってしまいました。当事務所へのご相談で解決策が見つかり、元の生活に戻ることができるようになりました。
ご相談者様
借入先 |
銀行 |
---|---|
債務総額 |
250万円 |
Hさんは仕事をしながら立派に息子を育て上げたシングルマザーでした。持ち家のローンもすでに完済されていて、借金とは無縁の生活でした。そんなHさんに突然、息子から借金の肩代わりをしてほしいという連絡が入りました。聞けば、遊興費のために消費者金融から借りたお金がつもりつもって250万円にもなるというのです。消費者金融の金利は18%と高く、このままでは火だるま式に借金がふえると泣きつかれたHさんは、仕方なく全額肩代わりすることを引き受けてしまいました。
ご相談時の借金状況
借金はこうして膨らんだ
Hさんの勤務先が倒産したのは、肩代わり返済から間もなくのことでした。銀行で借りている250万円の返済のことがあり、新たに仕事を探して再就職したものの、収入は激減してしまいました。息子からの送金は望めず、毎月5万円以上にもなる銀行への支払いはHさんにとって大きな負担になり、ついに支払いができなくなる状態に陥りました。
解決までの道のり
借金の残高と、ご相談に来られた時点でのHさんの返済能力と照らし合わせてみると、元本のみであれば何とか返済できることがわかりました。そこで、債務整理の方法として任意整理を選び、交渉に入りました。消費者金融と違い、銀行の場合は法定金利に基づいて取引きするので元本は減りませんでしたが、将来の利息を0%にできました。
借金から解放されることだけを優先するなら、個人再生や自己破産の道もありますが、Hさんにはローンを完済し終わった持ち家があったので、この二つは外し、任意整理を選びました。減収になったとはいえ、安定した給与を得ておられるHさんには返済意思も能力もあるとみて、本人の承諾を得て任意整理で解決を図ることにしました。
担当弁護士のまとめ
借金を抱える方の中に、自分で借入れをしたのだから約束通り支払っていきたいとお考えの方が多くいらっしゃいます。返済ができるのであればそれで問題ないのですが、返済ができないときにその考えを続けるのは危険です。弁護士に相談して、適切な解決策を探ってみてはいかがでしょうか。