大阪生まれの奈良育ち。夏の高校野球観戦が楽しみです。お互いのことを何一つ知らないご依頼者と弁護士が、少しずつ距離を縮めながら、人生の一大事の解決に向かうわけですから、ていねいにお話しをうかがって心を開いていただくことの大切さを痛感しています。
任意整理を弁護士に依頼した場合の手続きの流れ
- 1 はじめに
- 2 任意整理を弁護士に依頼した場合の手続きの流れ
- 3 任意整理の手続きの詳細
- 4 手続の全体の期間
- 5 個人再生・自己破産との比較
- 6 弁護士によるまとめ
はじめに
借入の返済が厳しくなって任意整理を考えている方の中には、任意整理手続きの全体像が見えず、手続きを始めるのを躊躇している人もいるかもしれません。そこで、このページでは、任意整理を弁護士に依頼した場合の手続きの流れを見ていきます。
任意整理を弁護士に依頼した場合の手続きの流れ
任意整理の手続きを弁護士に相談・依頼する場合の手続きの流れの大枠は、相談の予約から始まって、相談・依頼→業者との交渉→合意内容に基づく支払というものです。より詳細に手続きの流れを記載すると、以下のようになります。
No | 手続き |
① | 相談予約・相談・依頼 |
② | 債権者に受任通知送付・債務額調査 |
③ | 支払停止 |
④ | 弁護士費用の支払い |
⑤ | 債権者対応 |
⑥ | 各債権者との分割払い交渉 |
⑦ | 各債権者との合意 |
⑧ | 合意書面の作成 |
⑨ | 合意内容に基づく支払 |
このように任意整理は各債権者とのやり取りや交渉が必要になります。これを、ご依頼いただいた方が行わないといけない手続きという視点で整理すると下記のようになります。○をつけたものについて依頼者の方に対応いただく必要があります。
No | 対応の有無 | 手続き |
① | ◯ | 相談予約・相談・依頼 |
② | 債権者に受任通知送付・債務額調査 | |
③ | ◯ | 支払停止 |
④ | ◯ | 弁護士費用の支払い |
⑤ | 債権者対応 | |
⑥ | 各債権者との分割払い交渉 | |
⑦ | 各債権者との合意 | |
⑧ | 合意書面の作成 | |
⑨ | ◯ | 合意内容に基づく支払 |
任意整理を弁護士に依頼すると、手続きの途中で対応いただく必要があるのは、ほぼ弁護士費用の支払に限られ、債権者とのやり取りや交渉は弁護士に任せることができます。任意整理は、弁護士に任せることで手続き負担を大幅に軽くできることが分かります。
任意整理の手続きの詳細
① 相談予約・相談・依頼
任意整理を希望される場合は、ご相談のご予約をお願いします。初めての相談でそのまま依頼ということもありますし、一旦持ち帰りいただき検討の上依頼ということもあります。相談時間は1時間程度ということが多くなっています。
② 債権者に受任通知送付・債務額調査
ご依頼いただいた場合は、弁護士から債権者に受任の通知を送付し、借入額の調査も行います。弁護士が行いますので、依頼者の方から債権者に対し借入額の詳細を確認していただくことはありません。
③ 支払停止
ご依頼いただくと依頼対象の債権者への支払を止めることができます。これで借金の返済に追われる生活から離れ、一息つくことができます。
④ 弁護士費用の支払い
弁護士費用は、一括支払いという方もいますが、債権者への支払を止めて余裕ができた中から、毎月分割でお支払いいただくことが多いです。
⑤ 債権者対応
弁護士費用をお支払いいただく間、債権者に対する支払は止めることになるため、債権者から進捗等の連絡が来ることがあります。弁護士で対応するため、依頼者の方に対応いただくことはありません。なお、債権者が裁判をしてきたという場合は、依頼者の方に直接訴状等が届くため、事務所に転送をお願いします。
⑥ 各債権者との分割払い交渉
弁護士が各債権者と分割払い交渉をします。交渉の前に、毎月の支払可能額等をおうかがいすることになりますが、交渉は弁護士に任せることができます。
⑦ 各債権者との合意
弁護士が交渉して、各債権者と支払総額・支払回数・毎月の支払金額等について合意します。債権者によってどの程度の期間の分割が可能か等の対応が異なり、傾向として、消費者金融は対応が厳しく、クレジットカード会社は比較的対応が緩いことが多いと言えます。
⑧ 合意書面の作成
債権者との合意内容に基づいて、合意書面を作成します。書面と言われると難しそうに感じるかもしれませんが、書面の作成も弁護士に任せることができます。
⑨ 合意内容に基づく支払
任意整理の弁済期間は、3年~5年程度で、その期間払いきったら完済になります。返済資金に余裕ができた場合は、繰り上げ弁済も可能です。
手続の全体の期間
任意整理の手続期間は、ご依頼から合意までで3か月~6か月程度必要になることが多くなっています。具体的には、弁護士費用の支払で3か月程度、交渉期間が業者によっては3か月程度といったところです。弁護士費用の支払が一括であれば合意までの期間は短くなりますが、弁護士費用の支払や交渉に時間がかかった場合、1年程度の期間が必要になることもあります。
手続の期間が長くなると、債権者がこれ以上待てないとして、裁判をしてくるおそれも出てきます。そのため、任意整理では、できるだけ早く手続きを進めていくことが重要です。
個人再生・自己破産との比較
個人再生・自己破産と比較すると、任意整理の手続きは比較的簡易で、弁護士に依頼すると手続き負担が大幅に軽くなることが分かります。その理由として大きいのは、任意整理は裁判所を通さない手続であるため、個人再生・自己破産と比較して書類収集の負担が軽いことや、裁判所に出廷する等の負担がないことです。
任意整理で支払える見込みがあるのであれば、手続き負担の点から、個人再生や自己破産をするのではなく任意整理をすることも検討に値します。
弁護士によるまとめ

みお綜合法律事務所では、任意整理の手続きを数多く行っており、任意整理の手続きをスムーズに進めることができる体制を整えています。任意整理の手続きをしたいとお考えの方は、一度お問い合わせください。
借金問題について今すぐ相談したい方は、お気軽にお問い合わせください




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