突然の数千万円の請求
支払はどう考えても不可能
Bさんは、何年も前に、友人に会社の事業資金の連帯保証人になってほしいと頼まれました。友人のことを信頼していたので、安易に連帯保証人になったBさん。何年もの間請求がなかったので安心していましたが、ある日Bさんの会社が倒産したということで、連帯保証人として数千万円の支払いを求める通知がやってきました。
Bさんは、何年も前に、友人に会社の事業資金の連帯保証人になってほしいと頼まれました。友人のことを信頼していたので、安易に連帯保証人になったBさん。何年もの間請求がなかったので安心していましたが、ある日Bさんの会社が倒産したということで、連帯保証人として数千万円の支払いを求める通知がやってきました。
Bさんは、友人から絶対に迷惑をかけないので、事業資金の借入のために連帯保証人になってほしいと頼まれました。友人がしっかり払っていけば問題ないことですので、Bさん自身に請求が来ることはないだろうと考え、Bさんは連帯保証人になりました。実際、友人の会社は順調に経営を行っており、連帯保証人になって以来、数年間、Bさんに請求が来ることはありませんでした。
しかし、ある日突然、友人の会社が破産したということで、Bさんに数千万円もの金額を一括で支払えとの通知がやってきました。
連帯保証債務は、主債務者がきっちり支払っている間は、基本的に請求を受けることがありません。しかし、事業資金の借入は数千万円規模であることも珍しくなく、主債務者が払えなくなった瞬間、連帯保証人に途方もない金額の請求がやってきます。
Bさんも突然数千万円もの請求を受け、とても支払うことができないと途方に暮れてしまいました。
Bさんはサラリーマンでしたが、生活にあまり余裕はなく、月数万円の支払いがやっとでした。月数万円の支払いでは、連帯保証債務の遅延損害金すら支払うことができず、一生払い続ける必要がありますし、一生かけても完済は不可能です。
しかし、必ずしもそのような支払いを続ける必要はありません。
Bさんは、自宅は賃貸で、多額の預貯金や退職金はなく、自動車もお持ちではありませんでした。そのため、自己破産をしても、失う財産は特になく、躊躇なく自己破産をすることができました。
自宅等の財産がある場合は、①自己破産で連帯保証債務を帳消しにする代わりに、財産を債権者の配当に充てる方法、②財産を売却して現金化し、債務の返済に充てる方法、③債権者と分割支払いの交渉をして、支払いをしていく方法等が考えられます。資産の状況や依頼者の方のご希望により取りうる方法は変わってきます。連帯保証債務の請求を受けたという方は、弁護士にご相談いただければと思います。
債務整理、任意整理や自己破産、過払い金、多重債務など借金のご相談は、大阪・京都・神戸で展開する弁護士「みお総合法律事務所」へ