生活費不足で膨れ上がった債務を個人再生で整理

個人再生

2022/04/05

ご相談者様

Ｋさん（30代　女性）

職業	会社員
借入先	銀行・クレジットカード・消費者金融
債務総額	４社６５０万円
住所	大阪府

Ｏさんは、妻と共働きで生活をしていましたが、ある時妻が体調不良で収入が不安定になり、家賃や生活費をＯさんの収入だけで支払っていくことになりました。ただ、これまで二人の収入で生活していたため、生活費不足が生じ、不足分は銀行・クレジットカード・消費者金融からの借入で賄うようになりました。妻の収入もすぐに回復するだろうと思っていましたが、思いのほか収入のない状態が長く続き、借入が一気に増額。５年ほどで債務額が６５０万円、毎月の支払が１５万円程度になって、次の支払ができないことが分かり、個人再生等で経済的な立て直しを図りたいとして相談に来られました。

ご相談時の借金状況

ご相談に来られた時のＯさんの債務額は下記の通りでした。

・Ｊカード　　１８０万円
・Ｍカード　　２００万円
・銀行　　　　１００万円
・消費者金融　１７０万円

また、財産状況についておうかがいすると、預貯金・解約返戻金付きの保険・退職金・不動産・自動車等いずれもないとのことでした。

当事務所が関わった結果

個人再生では、債務額が５００万円～１５００万円であれば、債務額の５分の１か手持ちの財産額のいずれか大きい額を基本的に３年で支払うことになります。Ｏさんの場合、財産が特にないため、６５０万円の５分の１である１３０万円を３年間、毎月37,000円ほどの支払です。Ｏさんの家計は、収入が３６万円、返済以外の支出が２８万円で、８万円ほどは余剰があったため、毎月37,000円であれば支払いは可能であると判断。債務額が大きいため、自己破産も考えられるところですが、Ｏさんが少しでも支払っていきたいとのご希望があったことから、個人再生の手続きを進めることになりました。

債務整理の手続きを弁護士に依頼すると、弁護士費用が気になるところですが、ご依頼いただくことで、債権者への支払は止めることができます。その分家計に余剰ができますので、弁護士費用は分割で支払っていただくことが可能です。Ｏさんにも弁護士費用は毎月の分割でお支払いいただきました。

弁護士費用をお支払いいただいた後、個人再生に必要になる資料を集め、申立を行いました。その結果、見通し通り、債務を６５０万円から１３０万円に圧縮し、３年分割払いが認められました。