住宅ローンを除いた借り入れ総額は600万円にまで達し、毎月の利息だけでも12万円近くありました。とても、中小企業のサラリーマンに払える額ではありません。
個人再生から任意整理へ。 ご相談者の状況に応じた柔軟な対応で 裁判所を通さず円満解決。
個人再生で借金を一気に減額したいというご相談でしたが、調べてみると任意整理でも解決できることがわかりました。弁護士が個別に業者と交渉して、無理のない返済プランでの和解を成立させました。
ご相談者様
借入先 |
銀行・消費者金融・クレジットカード会社(計8社) |
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債務総額 |
600万円 |
Mさんは、子供が生まれたのを機に、住宅ローンを組んで戸建て住宅を購入しました。二人目の子供が生まれた頃までは何とか返済できていましたが、しだいに給料だけではやりくりできなくなって、銀行・消費者金融・クレジットカード会社から借り入れするようになりました。
ご相談時の借金状況
借金はこうして膨らんだ
念願のマイホームは手に入れたもののMさんの収入では住宅ローンの負担は重く、妻もパートの働きに出るようになりましたが、生活はいつもギリギリ状態でした。生活費の足しにと消費者金融で20万円を借りたのが始まりでした。子供が成長するとますます出費がかさみ、そうなるとクレジットカードのキャッシングも利用するようになり、気がついたときには銀行に100万円、消費者金融に300万円、クレジット会社に200万円で、合計すると600万円に。これとは別に、あと20年近く残っている住宅ローンがありました。
解決までの道のり
Mさんには住宅ローンがあり、マイホームは手放したくないという意向が強かったので個人再生を目指しました。ところが、調査を進めていくと、Mさんには消費者金融とクレジットカード会社から20%台の利率で取引をさせられていた時期があったことから、600万円の借金は200万円まで減額されました。
さらに、Mさんは2人の子供に学資保険をかけており、解約返戻金が合わせて250万円に上ることが判明しました。調査の結果、借金よりも財産の方が多いことがわかったので、個人再生ではなく、任意整理の道を選ぶことにしました。債権者と交渉して、任意整理で200万円の債務を50回程度で分割し、月約4万円を支払うことでで和解が成立しました。
当初進めていた個人再生の手続きを任意整理に切り替えたことで、裁判所を通さずに問題解決をはかることができました。個人再生とは違い、裁判所を通さないので官報に載ることもありません。依頼者の方の状況に合わせ、方針変更も含めた柔軟な解決策を講じることがときには必要です。
担当弁護士のまとめ
当事務所では、相談時点で判明している情報を基に手続き選択をしますが、途中で状況が変わってきたときは、その状況に応じて柔軟に手続きの変更も行っています。当事務所では数多くの方から借金問題の相談をお受けしておりますので、安心してご相談ください。