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借金問題解決コラム

更新日:2022年3月5日

消費者金融やクレジットカードの金利、返済できますか。

このコラムを書いた弁護士
弁護士 羽賀 倫樹(はが ともき)

大阪生まれの奈良育ち。夏の高校野球観戦が楽しみです。お互いのことを何一つ知らないご依頼者と弁護士が、少しずつ距離を縮めながら、人生の一大事の解決に向かうわけですから、ていねいにお話しをうかがって心を開いていただくことの大切さを痛感しています。

このコラムの解説内容

 消費者金融やクレジットカードの金利は、例えば年利18%等と設定されています。50万円借りたら、1年で9万円を返せばいいと考えれば、そんなに高くないようにも思えますが、実際はどうでしょうか。具体的に見ていきたいと思います。

クレジットカードで50万円を借り入れたAさんの例

Aさんは、クレジットカードで50万円を年利18%で借り入れました。利息だけを考えれば、1年で9万円、1か月あたり7,500円を支払えばいい計算になります。しかし、これではいつまで経っても借金がなくなりません。実際には、毎月より大きな金額を支払う必要があります。

 

元本と利息の合計で、毎月10,000円を支払う場合

元本と利息の合計で、毎月10,000円を支払っていくとどうなるでしょうか。計算は複雑になりますが、完済するまで93回(7年と9カ月)ほど支払っていく必要があります。その間ずっと利息が発生しますので、元本50万円に加え、利息を43万円ほど支払わないといけません。元本と同程度の金額を支払わないといけないと考えると、年利18%というのは結構大きな金額のように思えてきます。

 

4か月に1回、10,000円の追加の借入をする場合

元本と利息で、毎月10,000円ずつ支払っていくといっても、生活が苦しいときもあるかもしれません。最初に50万円を借り入れ、その後4カ月に1回だけ10,000円を追加で借り入れると、どれくらいの期間で完済できるでしょうか。追加借り入れをするのが4カ月に1回だけですので、返済期間はそれほど伸びないようにも思えます。実はこの場合、本来完済できるはずの93回目の支払いをしても、約48万円の債務が残ってしまいます。8年近く返済しても、全くと言っていいほど債務が減っていません。

なかなか借金が減らないリボ払い

このように、リボ払いはなかなか債務が減らない設定になっています。少しでも追加借り入れをすると、減ったはずの債務がすぐに元に戻ってしまいます。

このように考えると、消費者金融やクレジットカードの金利は、返すのに苦労する設定になっていると言えるでしょう。

リボ払いは自転車操業への入り口

自転車操業という言葉をご存じでしょうか。これは、既に借金がある状態で、他のところから借入をして、返済に回す状態のことを指します。

消費者金融やクレジットカードから借入をする場合、元々家計に余裕のない方が多いと思います。仮に、家計の余剰が0の場合、毎月の返済は、借入をして用意しなければなりません。

年利18%で50万円を借り入れをした場合どうなるか?

年利18%で50万円を借り入れ、毎月利息と元本を同額支払っていくとして、その返済のために新たな借入をするとすればどうなるでしょうか。借り入れた翌月には利息7,500円と元本7,500円の合計15,000円を支払うために、他のカードから15,000円を借り入れることになります。これをずっと繰り返していくと、下記のように、雪だるま式に借入が増えていきます(全て年利18%のところで借入をしたと仮定しています)。

 

時期 借入総額
当初 50万円
1年後 60万円
2年後 71万円
3年後 85万円
4年後 102万円
5年後 122万円
6年後 146万円
7年後 174万円
8年後 208万円
9年後 249万円
10年後 298万円
11年後 356万円
12年後 426万円
13年後 510万円
14年後 609万円
15年後 729万円

もともと月1万円の赤字家計の場合

これが、借入をしなくても1万円の赤字になっている家計であれば、どうなるでしょうか。月1万円の差ですので、大きな差にはならないようにも思えます。ところが、実際には、下記の通りとなります(全て年利18%のところで借入をしたと仮定しています)。

時期 余剰0の場合の借入総額 1万円の赤字家計の場合の借入総額
当初 50万円 50万円
1年後 60万円 72万円
2年後 71万円 100万円
3年後 85万円 132万円
4年後 102万円 171万円
5年後 122万円 218万円
6年後 146万円 274万円
7年後 174万円 340万円
8年後 208万円 420万円
9年後 249万円 515万円
10年後 298万円 629万円
11年後 356万円 765万円
12年後 426万円 928万円
13年後 510万円 1123万円
14年後 609万円 1356万円
15年後 729万円 1634万円

毎月の赤字が1万円であっても、いつの間にか1000万円を超える借入になってしまいます。予想以上の借入額ではないでしょうか。

これが月2万円の赤字家計の場合はどうなるか?

2万円の赤字家計であればどうなるでしょうか。以下の通りです(全て年利18%のところで借入をしたと仮定しています)。

時期 余剰0の場合の借入総額 1万円の赤字家計の場合の借入総額 2万円の赤字家計の場合の借入総額
当初 50万円 50万円 50万円
1年後 60万円 72万円 85万円
2年後 71万円 100万円 128万円
3年後 85万円 132万円 179万円
4年後 102万円 171万円 241万円
5年後 122万円 218万円 314万円
6年後 146万円 274万円 402万円
7年後 174万円 340万円 506万円
8年後 208万円 420万円 632万円
9年後 249万円 515万円 781万円
10年後 298万円 629万円 960万円
11年後 356万円 765万円 1155万円
12年後 426万円 928万円 1431万円
13年後 510万円 1123万円 1736万円
14年後 609万円 1356万円 2102万円
15年後 729万円 1634万円 2540万円

 

毎月2万円の赤字家計では、2年で100万円以上、7年で500万円以上となり、一気に借入額の増え方が大きくなっていることが分かります。実際には、節約をしたり、収入が増えたりすれば、このように一気に借り入れが増えません。ただ、赤字額がより大きかったり、収入が下がるようなことがあれば、これ以上のペースで借金が増えることも考えられます。

 

弁護士によるまとめ

自転車操業になり、新たな借入で借金を返済するようになると、一気に借り入れが増えてしまいます。借入が増えていく前に、自己破産・個人再生・任意整理等で、債務の整理をすることが大切です。
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