借金の総額は150万円ほどありました。リボ払いに切替えたために元金はいつまでたっても減らず、利息ばかりを払い続けていました。そこへキャッシング枠の支払いも重なったのですから、もうどうすることもできません。収入のすべては生活費ですぐに消え、返済の見通しが全く立てられないというのが実状でした。
自己破産
2018/01/21
安易に利用を重ねたカードキャッシングが招いた結末は自己破産。
ショッピング枠利用にはじまり、リボ払い、カードキャッシング…と、クレジットカードでの借入れを重ねたTさん。主だった財産もなかったことから、自己破産を申し立てて借金から自由になられました。
ご相談者様
Tさnn(40代 女性)
債務総額 |
150万円 |
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Tさんは生活費が不足すると、クレジットカードのショッピング枠を使って現金に換え、急場をしのぐという生活を続けていました。借り始めの頃は収入の範囲で借りて、返すようにしていましたが、体調を崩したことにより安定した収入が得られなくなり、支払いに支障をきたすようになりました。
容赦なく迫ってくる月々の支払いを乗り切るため、支払い方法をリボ払いに替え、キャッシング枠を使った借入れを利用して、綱渡りのような生活を続けていました。
ご相談時の借金状況
解決までの道のり
状況から判断して、体調のすぐれないTさんに今後、150万円の借金を返せる経済力は望めまず、自己破産の申立てをすることに本人も納得されました。ただ、Tさんの体調が思わしくないことから、破産手続きを進めるための資料の収集に手間取り、1年程度の期間を要しましたが、最終的には書類も揃い、裁判所への申立てを済ませることができました。
金額自体はそれほど高額ではありませんでしたが、Tさんを借金の悩みから解放してあげるには、自己破産による解決が望ましいと考えました。すべての借金が帳消しになる免責を得るには条件がありますが、Tさんの場合は借金の理由が浪費やギャンブルではなく、体調不良からくる就業不能が原因だったので、免責を得ることには問題ないと判断しました。破産申立て後は順調に手続きが進み、最終的に免責が認められました。
担当弁護士のまとめ
Tさんが陥った借金問題ですが、クレジットカードはスーパーやインターネットなどで簡単に作ることができ、多くの方がクレジットカード利用による借金問題を抱えています。リボ払いは、当面の支払が楽になるため利用する方も多いですが、元本がなかなか減らず、利息の支払ばかりになってしまいます。そのため、リボ払いに切り替えてから支払がより苦しくなり、弁護士に支払の相談に来られる方が多くいらっしゃいます。弁護士に相談することで、任意整理・個人再生・自己破産等の手続きの中からベストの解決方法を見つけ出すことができます。クレジットカードの利用、リボ払いの利用等で借金の支払が苦しくなったという方は、一度みお綜合法律事務所にご相談いただければと思います。