Tさんは、就職したら親に恩返しをすると心に決めていただけに、仕送りをやめるわけにいかず、多額のオートローンと合せると支出はかさむ一方でした。契約社員の給料ではとても追いつかず、仕方なくクレジットカード会社や銀行からの借入れで赤字を補てんするようになっていきました。
しばらくすると、Tさんは正社員として登用されるようになりましたが、その頃には借金額も膨らんで500万円に達していました。
30代の若さで500万円もの借金を背負ってしまったTさん、思い切って弁護士に相談したことで債務を減らすことができ、身軽になって再出発をはかることができました。
職業 |
会社員 |
---|---|
債務総額 |
500万円 |
Tさんは社会人になってからずっと、離れて暮らす両親への仕送りを続けていました。やがて、働きぶりが評価されて給料も増え、余裕もできてきたのでローンで車を購入しました。
その矢先、勤めていた会社の経営状態が急に悪化。そのあおりを受けたTさんはリストラされてしまいました。懸命に次の仕事を探した結果、見つかった働き口は非正規でした。当然のことながら収入は激減。Tさんは途方に暮れてしまいました。
Tさんは、就職したら親に恩返しをすると心に決めていただけに、仕送りをやめるわけにいかず、多額のオートローンと合せると支出はかさむ一方でした。契約社員の給料ではとても追いつかず、仕方なくクレジットカード会社や銀行からの借入れで赤字を補てんするようになっていきました。
しばらくすると、Tさんは正社員として登用されるようになりましたが、その頃には借金額も膨らんで500万円に達していました。
借金の内訳は、金融機関からの借入れとオートローンでした。事情を聞くと、車はTさんの生活にはどうしても必要ということだったので、車を債務整理の対象から外す必要がありました。そのため、返済対象を任意で選べる任意整理を選ぶことにし、オートローンについてはこれまで通り、完済まで払い続けることにしました。
任意整理では個人再生ほど借金を減額できませんが、Tさんは正社員になって収入が増えていたことから、毎月10万円程度なら何とか支払うことができるとのことでした。
そこで、弁護士が各債権者と交渉し、月々18万円あった返済金額を10万円にまで減らすことができました。
Tさんにはローンの残っている車があり、車を手放したくないという強い要望がありました。個人再生を選べば借金は大幅に減額することができますが、車をローン会社に取り上げられてしまうため、不可能と判断。車を債務整理の対象からはずし、ローンの残高を払うことで車を維持できる任意整理の方法を選びました。
残った債務に関しては、弁護士が各債権業者と交渉。毎月の返済額をTさんの希望に沿った金額にした上、将来にかけての利息をゼロにすることができました。