リボ払いに切替えたことで歯止めが効かなくなったOさんの浪費はエスカレートし、気がつくと銀行のカードローンやクレジットカードのショッピングでの借入れ額は1,000万円を超えるまでに膨張していました。
そうするうちに、Oさんは勤め先からのリストラに遭い、収入の道を絶たれてしまいました。再就職はしたものの給料はダウン。大きく減った給料では借金の返済に充てる余裕はありませんでした。
もともとクレジットカード依存癖のあったOさんはリボ払いにも手を染め、若くして多額の借金を抱える羽目に陥りましたが、個人再生で借金を圧縮できたことで、人生をリセットすることができました。
職業 |
会社員 |
---|---|
債務総額 |
1,000万円 |
意気揚々と社会人生活をスタートさせたOさんは、身だしなみを重視してスーツを新調したり、同僚や上司との飲み会にもこまめにつき合ったりして出費を重ねていました。傍目にはお金の使いっぷりのいいサラリーマンに見えるOさんでしたが、懐具合はよろしくなく、学生時代に作ったクレジットカードに頼る生活を続けていました。
クレジットカードは使うたびに利用限度額が増えていくため、Oさんはさらにクレジットカードを使うようになりました。当然、月々の返済額も高騰していき、一括での支払がむずかしくなったOさんは、返済方法をリボ払いに変更しました。リボ払いに変更すると月々の支払は楽になりましたが、その分気が大きくなり、ますます大きな買い物を繰り返すようになっていきました。
リボ払いに切替えたことで歯止めが効かなくなったOさんの浪費はエスカレートし、気がつくと銀行のカードローンやクレジットカードのショッピングでの借入れ額は1,000万円を超えるまでに膨張していました。
そうするうちに、Oさんは勤め先からのリストラに遭い、収入の道を絶たれてしまいました。再就職はしたものの給料はダウン。大きく減った給料では借金の返済に充てる余裕はありませんでした。
1,000万円を超える借入れ状況を考えると自己破産という選択もあり得るところでしたが、Oさんには何とかして返済していきたいという希望があったため、裁判所を通す必要はあるものの、借金が大幅に減額できる個人再生で手続きを進めることになりました。弁護士が申立てを行ない、裁判所からの認可が下りて1,000万円あった借金は200万円に圧縮され、15万円ほどだった月々の返済額は6万円に圧縮されました。
Oさんの借入れの原因は浪費と言い得るものであったため、もしも自己破産の申請をしていたら免責不許可事由に当たると判断され、却下された可能性もありました。その点、個人再生では借金の理由について問われることがないので、問題なく裁判所の認可を得ることができ、再生計画もスムーズに確定しました。