Iさんからの相談を受け、どのような方針で債務を整理すべきか検討しました。
Iさんの給与の手取りは、毎月約20万円でした。
支出は、実家暮らしで家賃の負担がないことから、約13万円に抑えられていました。
毎月の余剰は約7万円。債権者と交渉して将来利息をカットし長期分割する任意整理では、60回払いでも毎月7.5万円の支払になり、支払の継続は困難であると判断しました。
裁判所に申立を行い、債務を圧縮の上、無利息長期分割を認めてもらう個人再生では、450万円の債務が100万円に圧縮。36回払いで毎月2.8万円の支払となり、十分に支払いが可能と判断できました。
裁判所に申立をして債務の免責を認めてもらう自己破産も可能と思われましたが、借りたものについて少しでもいいので支払いたいという希望があったこと、高額の自動車購入が免責不許可事由に該当すると思われたこと等から、自己破産ではなく個人再生を選択しました。
ご依頼の後は、弁護士から個人再生に必要となる資料を案内し、資料を集めていただいた上、個人再生の申立書を作成・裁判所に提出しました。そして、裁判所で債務を圧縮すれば返済に問題がないと判断され、個人再生は無事認められました。毎月の支払は上記の通り約2.8万円となり、無理のない返済計画に変更することができました。