競輪やボートレースなどの賭け事で膨らんだ借金を個人再生で圧縮。

個人再生

2024/04/14

ご相談者様

Ｋさん（50代　男性）

職業	会社員
借入先	銀行・クレジットカード
債務総額	７社１８００万円
住所	大阪府

相談に来られた時、Ｋさんの借入は７社１８００万円に膨らんでいましたが、経緯は以下のようなものでした。

借金が増えた経緯

・Ｋさんはもともとギャンブル好きで、１０００万円ほどの借入をしたことがありました。
・その借入は、早期退職金で完済。
・しばらくはギャンブルをしない生活をしていましたが、コロナ禍で外出が減ったことによるストレスから再度ギャンブルをするように。
・３年ほどで借入額は１８００万円に膨れ上がり、毎月の返済額は約２５万円。
・自転車操業で借入額が増え続け、生活もままならない状態になったことから、個人再生を決意。

当事務所が関わった結果

Ｋさんは個人再生を希望されていました。財産・負債・収支・借入の原因等を聞き取りすると以下の通りでした。

財産・負債・収支・借入の原因等

・財産‥特になし
・負債‥１８００万円
・収支‥収入はボーナスも含めて月平均４８万円、支出は月３６万円
・借入の原因‥ギャンブル

上記状況から以下の通り検討しました。

解決方針の検討

・個人再生では、負債が１８００万円であれば、３００万円か財産額のいずれか大きい額を３年で支払う必要があるため、毎月84,000円程度の支払いが必要になると見込まれる。
・Ｋさんの毎月の余剰は１２万円ほどなので、個人再生をすれば支払いは可能。
・借入原因はギャンブルで、自己破産の場合免責不許可事由になるが、個人再生であれば借り入れの原因は問われない。

以上から個人再生を進めることが可能であると判断。今後はギャンブルを止める必要があること、信用情報に載りクレジットカード利用や新たな借り入れはできなくなること、財産・負債・収支を明らかにするため一定の書類収集が必要になること等をご説明の上、個人再生の手続きを進めました。そして、実際に裁判所に個人再生の申立をしたところ、債務を１８００万円から３００万円に圧縮し、毎月約84,000円の返済とすることが認められました。

担当弁護士のまとめ

借入額が１８００万円と途方もない金額になっていましたが、個人再生をして３００万円に圧縮ができ、経済的再生を図ることができました。個人再生は破産と異なり一定の金額を返済していく必要がありますが、借り入れの原因は問われないというメリットがあります。ギャンブルを止め、個人再生で債務を圧縮し、経済的再生を図りたいとお考えの方は、みお綜合法律事務所にご相談ください。