Kさんの収支はいよいよ厳しくなり、親族の援助も受けながらの生活となりましたが、借入額が約500万円、月々の返済額が15万円ほどになっており、それも限界に達していました。
ギャンブルがきっかけで生活費不足になり、個人再生で解決。
ギャンブル資金の補充に利用していたカードキャッシングで、いつの間にか家計の収支もままならなくなったHさん。弁護士による個人再生手続きで借金を圧縮することができました。
ご相談者様
借入先 |
銀行、クレジットカード |
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債務総額 |
500万円 (8社) |
住所 |
大阪府 |
Kさんはギャンブル好きで、資金が不足するとクレジットカードのキャッシングを利用することがありましたが、徐々に借入額が大きくなり、借入枠の上限に達すると別のカードを作って借入をするようになりました。返済額が大きくなると、生活費が不足したときや、急な出費があるときにもカードを使うようになっていきました。
ご相談時の借金状況
解決までの道のり
お話をうかがうと、Kさんの収支は厳しく、自己破産することも考えられましたが、自己破産はイメージが悪く避けたいとのご希望でした。そこで、経済的メリットはやや小さくなりますが、個人再生で返済を継続できるかを検討したところ、Kさんの家計収支で何とか返済をして行ける見込みが立ったため、個人再生で手続きを進めることになりました。
Kさんは、特に大きな財産はなく、勤務先に退職金の制度がありましたが、それも個人再生手続に影響があるほど大きな金額ではありませんでした。Kさんの借入はギャンブルが一因でしたが、個人再生であれば、借入原因は問題になりません。手続きを進めた結果、債務は5分の1の100万円に圧縮、毎月の返済額も約3万円に圧縮できました。
自己破産はイメージが悪いから避けたい、とおっしゃる方がいらっしゃいますが、ギャンブルや浪費による借金の場合は、自己破産を利用したくても認められない可能性もあります。個人再生は、本人に返済能力があることが前提となりますが、免責不許可事由の有無は問題にならず、裁判所に再生計画を提出して、借金を8割くらいカットしてもらい、3年かけて無理なく返済するという手続きですので、Kさんの生活立て直しによい方法だと判断しました。
担当弁護士のまとめ
当事務所では、破産は避けたいというご希望があればそれも考慮の上、手続きを進めます。債務整理の方法に迷っているという方は、一度ご相談いただければと思います。