住宅を手放さずに借金だけを整理したいという願いを個人再生で実現。

個人再生

2017/09/18

Oさんには自営業の時代から現在に至るまで、消費者金融との長いつきあいがありました。住宅ローンを払い続けている家は残したまま、何とか借金だけを整理できないかというご相談でした。

ご相談者様

Oさん（40代　男性）

借入先	消費者金融、住宅ローン
債務総額	500万円

自営の飲食業を営んでいたOさんは売り上げが思うように伸びず、資金繰りや生活費の補充のために消費者金融から借入れをするようになりました。いったんは売上げが改善し、業績が安定したものの、再び売上げがダウン。その後も赤字経営が続いたためOさんは事業を断念。会社員として就職しましたが、自営業時代の多額の借金で身動きが取れなくなっていました。

ご相談時の借金状況

借入れ額は約500万円ほどに膨れ上がっていました。Oさんには金融業者からの借金とは別に、住宅ローンの残高が約2000万円ほどありました。

借金はこうして膨らんだ

少しずつ売り上げが伸びて経営状態がよくなってきた矢先、Oさんの右腕として働いてくれていた妻が病に倒れ、再び売り上げがダウン。同じ頃に家を買い、住宅ローンの支払いが始まったことや、子供の養育費などで出費がかさんだことから、再び借入れを重ねるようになっていきました。

解決までの道のり

Oさんには借金以外に住宅ローンがありました。家計を見直すことやリスケジュールも検討しましたが、500万円の借金はそう簡単には返せないことが明らかでした。そこで、法的整理することに決め、本人に家を失いたくないという希望があったので、自己破産ではなく個人再生を選びました。

住宅ローンを抱えている方の場合は、借金と住宅ローンの両方を支払っていく必要があります。Oさんの場合は、住宅ローン以外の借金さえ何とかなれば住宅ローンは支払っていける状況でした。当事務所の作成した個人再生計画が認められ、住宅ローン以外の借金は減額されて3～4万円になりました。これを機にOさん一家は家計を見直され、余裕を持って返済できるようになりました。

担当弁護士のまとめ

個人事業をされている方は、事業の信用力から多額の借入れが可能な場合があります。しかし、一度事業が傾くと返済が困難となり、事業を継続するにせよ、事業を廃止するにせよ何らかの形で債務を整理する必要が出てきます。ただ、債務額自体が大きいため個人再生をしても返済額が高い場合もあり、そのような場合には、本件のように家計を見直していく必要もあります。
みお綜合法律事務所では、様々な経緯から借金が増えてしまった方からの相談を数多くお受けしています。整理方法も、任意整理・個人再生・破産の中からより適切なものをアドバイスしておりますので、借金の返済が大変だという方は一度当事務所にご相談いただければと思います。